Tシャツの歴史を紹介します。
もともと農民、労働者が着用する簡素なアンダーシャツのことでありました。
第一次世界大戦で、ヨーロッパに進攻した米国陸軍兵士の一部が、当時の官給品であるアンダーシャツが肌にちくちくするウール製であったため、フランスの農民が着ていたこの種のシャツを買って着用したところ、実用性・着脱製にすぐれている、ということから本国のアメリカに持ち帰ったようです。
そして、白無地の簡易シャツとして労働者、農民、船員などの人々に普及していったそうです。
Tシャツというネーミングも、広げたときの形をとってつけられたようです。
この時代のTシャツはあくまで下着であり、労働者などの下層階級の人々が着用するアイテムでした。
1941年ごろ、次の戦争に向けて準備を進めていた米国海軍はシアーズ・ローバック社デザインの下、丸首で綿100%のTの形をした新しいタイプのシャツを用意しました。
Tシャツは戦争などでの極限状態ではタオル、防塵、防炎マスク、帽子、必要であれば白旗と数多くの目的を果たすことのできる万能シャツとして着用されました。
軍隊の象徴として見られるようになり、戦後は国民の要人から一般人まで社会の階層を問わず、米国の解放をもたらす民主主義のシンボルとして定着していきました。
こうして現在、我々の馴染み深い半そでTシャツは1948年ごろにスポーツやレジャーのためにデザインされたものがTシャツとして誕生しました。
下着としてのTシャツから街着へと進化を遂げたきっかけは、1951年の映画「欲望という名の電車」でマーロン・ブランドがTシャツ姿で街を歩き回り、55年の映画「理由なき反抗」でジェームス・ディーンが着たことによるようです。
革ジャンの下にTシャツを着て、バイクを飛ばすという風潮になり、Tシャツの胸や背中にチーム名などを書きなぐったのが、今日の文字や図柄入りTシャツの始まりでした。
それ以降、大統領のキャンペーンTシャツとして、ヒッピー族のジーンズの上着として、また、バドワイザー社の商標入りTシャツとして、若者を中心に今日まで愛されてきました。